2016年11月29日火曜日

アクションラーニング解説1. 問題が解決しないのは「思い込み」のせい

チームで問題解決をしながら学習するアクションラーニングのセッション風景


たった50分の会議で、「困った、困った」と思っていた問題が、スッキリ解決できる方法があるのをご存知ですか?

「アクションラーニング」という手法です。

これを使うと、複雑で入り組んでいるような問題がほどけてきたり、動けなくなってしまった状態から抜け出すことができます。

さらには、さまざまな問題というのは、大抵は「思い込み」のせいで解決できないのだということも分かってきます。

今回は、そのアクションラーニングについて、少しご紹介をしたいと思います。




アクションラーニングとは


アクションラーニングは、20世紀初頭にイギリスのレグ・レバンスという学者が考案したもので、「質問」「振り返り」を使うことで、実際に起きている現場の問題を解決しながら、チームが学習する方法です。

チームの学習というのは、イメージがわきづらいかもしれませんが、つまり、チームワークが良くなるというようなことだと思ってください。チームワークが良いと、チームで仕事をした時に成果が出やすくなりますよね。なので、組織においては「チーム学習」というのは、実はとても大切なことなのです。

また、アクションラーニングは、「質問力」のトレーニングや、ファシリテーションのトレーニングにも使えます。

現在日本では、アメリカのジョージワシントン大学のマイケル・マーコード教授の手法が主流になっており、弊社がご提供しているのも、このマーコード教授の手法です。

弊社では、ご提供する研修にはアクションラーニングをよく取り入れるのですが、私はアクションラーニングというのは、「思い込み」をはずす、すごく良い方法だなあと思っています。

「思い込み」がはずれるというのは、つまり、その人の「思考の枠組み」のようなものに変化が起きるということです。私たちは、普段は自分で勝手に作り出した「思考の枠組み」の中で考えています。気づかないかぎり、その「思考の枠組み」から抜け出せないので、同じことしか考えず、問題の本質に気づくこともなく、堂々巡りをしてしまいます。

一方で、一旦、「気づき」が起きると、「思い込み」がはずれ、自分の狭い「思考の枠組み」が変化します。この時には、問題の本質が見えてきます。

ちょっと例をあげて説明してみましょうね。


「思い込み」がはずれると問題解決に向かう

研修をやっていると、多くの社員さんは、与えられた課題に真面目に取り組もうとするあまり、「自分の力で仕事をどうにかしなくては」と「思い込んで」いることに気づきます。

はたから見ると、

 「それは上司に相談したほうがいいよ」
 「先輩に相談すればいいのに」

と思うようなことを、一人で抱え込んでしまい、結局、どうにもならなくなってしまうというケースです。

最悪の場合には、鬱になってしまいます。

なぜ、このように「思い込み」を持ってしまうかというと、おそらく、

 「こんなことを相談したら、周囲の人に呆れられる」
 「上司に言ったら、自分で考えろと言われるだろう」
 「自分の責任でやり通すのが仕事というものだ」
 「周りに迷惑はかけられない」

などの別の「思い込み」があるからなんでしょうね。
この「思い込み」の根底にあるのは、実は「プライド」なのかもしれません。

 「仕事のできない奴だと思われたくない」
 「自分のことを自分で処理できない人間だとは思われたくない」

のような「認められる自分でありたい」という心の反映として、「思い込み」があるのかもしれませんね。ですが、多くの人は、自分自身のこういった「心」の状態に気づいていません。

心の深いところに目を向けるというのは、嫌な自分を発見することでもあるので、普段はあまり行いたくないものです。

ところが、アクションラーニングのセッションをすると、どういうわけか、ほとんど痛みを伴わず、安全に、心地よく、自分の心の深いところに目が向けられ、「思い込み」がはずれるのです。

すると、今までズルズルと引きずっていた問題が、サッと解決してしまいます。
後味も非常に良いですし、参加メンバーには共同作業を完成させた達成感のようなものが生まれ、みんなが仲良くなっていきます。

なぜこんなことができるのかというと、それは、アクションラーニングの手法が上手くできているからなんですね。それと、アクションラーニングコーチの腕もあるかな。

さて、次回は、なぜ、アクションラーニングをすると、「思い込み」がはずれるのか、それについて考えてみたいと思います。

よかったら、感想を下に書いてくださいね。


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