2016年11月2日水曜日

豊洲の「盛り土」問題はタイタニック号の沈没と同じ?

ここのところ毎日、テレビ、新聞などで豊洲の問題が取り上げられていますね。

8人の責任者が「盛り土」をしないと決定したということらしいですが、当事者たちが、

 「盛り土をしないとは知らなかった」

などと言っているのが、なんとも解せぬところです。

決定事項を知らないで意思決定が行なわれている状況。

こういう意思決定に、関わった職員たちが誰も責任を持とうとしないのですから、大変恐ろしい状況です。

豊洲の問題くらいで良かったとも言えるわけで、国土をゆるがすような、もっと重大な意思決定だったら、どうなるのだろうかと思います。

おそらく、こういう状態は都庁に限ったことではなく、「責任」ということが曖昧になりがちな役所では、全国的に多数見られるのではないでしょうか。

ですので、これを良い機会に、「経営者不在の組織」、つまり「後始末をする人がいない組織」における意思決定のあり方を、全国的に見直してほしいと思います。


都庁とタイタニックに共通するグループダイナミクス


さて、この東京都の問題を見ていて、どうしても浮かんできてしまうのが、タイタニック号の沈没事故のことです。

タイタニックが、なぜあれだけの大惨事になったかご存知でしょうか?

ボートと救命具が足りなかったからです。

積んでおけば良いのに、なぜ積まなかったのかというと、「沈まないだろう」と思っていたからです。

けれど、誰か一人くらいは「沈むかもしれない」と思っても良さそうですよね。

ところが、誰も「沈むかもしれないからボート積みましょうよ」と言いださなかった。

一体、何が起きていたのだと思いますか?

組織とは、本来、個人では発揮できない力を生み出すためにあるはずのもの。けれど、逆に組織になったからこそ、個人よりも愚かになってしまうこともあるのです。

 「私がやらなくても誰かがやってくれるだろう」・・・社会的手抜き

 「みんなが大丈夫と言ってるから大丈夫だろう」・・・リスキーシフト

 「まあ、このままで、このままで・・・」・・・コーシャスシフト

 「大丈夫に決まってるんだ、余計な口出しはせず黙ってろ」・・・同調圧力

こういう現象が起きることをグループダイナミクス(集団力学)と言います。

おそらく、タイタニックのチームの場合にも、こんなグループダイナミクスが生まれていたのではないかと思います。

都庁も同じかもしれません。

こういう負のグループダイナミクスは、組織を蝕み、ダメにしてしまいます。

最悪の場合には、大変な大惨事になるのですよね。

豊洲の盛り土問題は、調査結果が出て、問題がないとしても、「結果良ければすべて良し」とは行きません。

組織の体質に問題があることが見えてしまったのですよね。

我々、ファシリテーターは、こういう組織をどのようにして変えていけるでしょうか。

 「今起きていることを明らかにして全員の前に見せる」

これがファシリテーターの仕事です。

 「盛り土をしないとは知らなかった」

こんな言葉が出てこないような会議になるように、ファシリテートしないといけないですね。


タイタニック号
タイタニック号

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