2017年4月17日月曜日

相談下手な人のための相談術No.7「仕事を考える時の視点を上げる」



相談下手な人が、もっと上手に相談できるようになるために、今日は、仕事について考える時の視点について考えてみたいと思います。

上司や先輩に怒られやすい人の特徴として、物事を捉える際の視点が低いということがあげられます。
視点が低いため、目の前のことに追われて忙しくてしかたなかったり、必死で仕事をしているのに、ちっとも上手くいきません。自分では一所懸命やっているのに、認めてもらえず怒られてばかり。だんだん、やる気も消えていってしまいます。

視点が低いとはどういうことか

例をあげて考えてみましょう。

Aさんはとある中小製茶メーカーに勤務しており、ネットショップの立ち上げを任されました。

試行錯誤しながらも、非常にスピーディに自社のホームページを作成し、商品を置いてショッピングカートも作りました。
ところが、なかなかネットショップからの売上が上がりません。そこで、Aさんは上司である営業部長にネット広告を出したいということを相談しました。すると・・・

 「いやいや、まだネット広告を出す時期じゃない。まず、ショップを充実させて欲しいんだ」

と部長は言うのです。
Aさんは、せっかくネットショップの立ち上げをしているのだから、とにかく売上を上げて成果を出したい思いで一杯です。

 「なぜ、部長はわかってくれないんだ」

と歯がゆい思いを感じました。
一方、営業部長はこんな風に考えていました。

 「ネットショップが必要なのは事実だ。しかし、今はまだ助走段階だ。十分にブランドイメージも表現できていない。A君に試行錯誤してもらって、弊社のイメージを上手に表現したネットショップを作りたい。また、今年は利益率がちょっと下がり気味だから、広告やサイト構築にあまり資金を投入できない。まず、今いる人員でリアルの営業に力を集中していかなくては」

Aさんは納得が行かず、ノートパソコンを持って部長のところに行き、ライバルメーカーの広告を部長に見せて説得しようとしました。すると・・・

 「君はもう少し、視点を高く持つ訓練をしたほうがいい」

と言われてしまいました。


このケースの場合、Aさんは自分の目の前の仕事であるネットショップのことしか見えていません。これが「視点が低い」ということです。

会社経営全体について考える際、ネットショップの立ち上げというのは、営業活動の中のほんの一部、非常に低い次元のことでしかありません。

Aさんには、ネットショップよりも上の次元の営業部全体のあり方や、会社経営の方向性などを考えるための視点が不足しているため、ネットショップの成果を上げることにしか目が向かないのです。そのため、部長にも相手にしてもらえませんでした。

では、Aさんはどうしたら良いのでしょうか。

視点を上げて考え、仕事の提供相手を理解する

部長が言うとおり、Aさんには高い視点を持つ訓練が必要です。

もっと高い視点に立ち、会社全体や営業部全体の状況を考えることができれば、おのずと、Aさんは自分が今何をするべきかが見えるのではないでしょうか。

会社にとってネットショップは必要だけれども、ブランドイメージにそぐわないサイトの状態のままで広告など打ったら、悪いイメージがどんどん広まってしまい、会社にとっても非常にマイナスになります。

Aさんはまず、自分の業務が会社にとってどのような役割を果たすのかを、もう一度確認する必要があるでしょう。
キーフレーズは、

 「部長、ネットショップの立ち上げ業務ですが、私が担当した業務の中で、現在の不足点を教えていただきたいのですが、少しお時間いただけますでしょうか」

などのようになるのではないでしょうか。

今のAさんは、「とにかくネットショップから売上を上げるために広告を打たなくては」と思い込んでしまっており、部長が考えていることを理解しようとしていません。また、高い視点が不足しているので、考え自体も間違ったものになっています。

仕事というのは、自分のためにするものではなく、誰か他の人のためにするものです。提供された側にとって価値が無ければ、いくら自分が頑張ったとしても、何の意味もないのです。

ですので、まず、仕事の提供先である相手を理解する気持ちを持つこと、そして、全体を見る視点、高い視点を持って物事を考えること。この二つを心に置いた上で、上司や先輩に相談するように心がけましょう。

そうは言っても、高い視点がすぐには持てないかもしれないですね。

「視点を上げる力」は、「全体を見る力」と言いかえられるかもしれません。これは、つまり、自分が今見ているよりも、もっと広い世界のことに目を向ける力でもあります。

もし、あなたが会社に勤めているのであれば、会社経営や社会の動き、世界の状況などを学ぶことで、視点を上げることができます。病院に勤めているのであれば、病院経営や医療界の動向、新たな治療技術の動向、社会の動き、世界の状況などを見る必要があります。

実は、視点を上げられるようになるためには、基礎的な学力や知識が必要となります。何も知らずにテレビのニュースを見ても、そのニュースが本当に意味するところを理解することができないからです。

やはり、勉強するということが大事なのですね。読書をしたり、新聞を読んだりして、インプットしながら、「これは何を意味するのだろう」と考える習慣を身につけることが、視点を上げる力に結びつくことと思います。

日々、ただ仕事をこなすのではなく、自分の力を高め、判断力のある社会人として仕事ができるようになるように、努力をしていきましょう。

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